【不妊治療のお金】不妊治療はなぜつらい?

こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの松原 季恵です。

今日もたのしいですね(^O^)/

不妊治療をするうえで知っておくと役に立つお金の情報をお伝えするブログです。
今回は、不妊治療がなぜつらいのか、お金とは少し離れて気持ちの部分を書いていきます。

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不妊というのは病気ではありません。

日本産婦人科学会では、「不妊とは妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで夫婦生活を行っていても1年間妊娠しないもの」と定義しています。
当然、妊娠に関わる生殖系の病気がみられる場合もありますが、なんら理由・原因が見つかっていなくても、先のような状態であれば「不妊」となります。
病気による痛みや苦しみがなければ、なぜ辛いと感じるのか。今、私たち多くのカップルが挑む不妊治療における想いはどのようなものでしょうか。

 

「辛い」と言えない

不妊治療は増えてきているとはいえ、まだ理解が浸透していない場面が少なくありません。主に治療に取り組むのは30代~40代ですが、その親世代からすると子どもは自然にできるものと考える人もいます。日本産婦人科学会によると体外受精による不妊治療の実施件数も今から約30年前は2千件にも満たないほどです(平成22年は約24万件)。「なぜ作らないのか?」という無神経にも聞こえる言葉は、彼ら世代にとっては自然なことかもしれません。

それは、家族だけでなく職場でも同じです。不妊治療をすると仕事を休まざるを得ない場面がでてきます。その時、不妊治療への理解が少なく自身がマイノリティになってしまうと、休むことに罪悪感まで生まれて今の「辛い」状態を言葉にすることが苦しくなってしまいます。

また、不妊治療に取り組んでいるときは、子どもを授かりたい!その一心です。そんな時、周囲の妊娠報告を素直に喜ぶことができず、あるいはすれ違う妊婦さんや若い親子を見て、悔しいと思ってしまうこともあるでしょう。

何であってもうまくいかないときは、辛い気持ちを吐き出したいものです。誰かに思いを伝え、共有してもらうことで、少しずつ緩和できます。確信がないとわかっていても、「大丈夫だよ」というその言葉だけで、心が安らぐものです。

不妊治療における最大の理解者はパートナー。インターネットのサイトでさまざまな考え方が掲載されていますが、夫婦の在り方はその夫婦でしか決められないと思います。まずは夫婦でどんな思いをしているのかを素直に話してみてはいかがでしょうか。

また、夫婦では話せない場合やもっと沢山の情報を集めたい、沢山の人と気持ちを共有したい場合は、不妊治療に悩む人のための集まりを企画している企業やNPO団体がありますので、そこに相談するのも良いでしょう。例えば、不妊治療に役立つ情報サイトを発信しているある企業では定期的に妊活セミナーを行い、婦人科の医師や不妊治療経験者の話を聴く場を提供しています。また、あるNPO団体では、カウンセリングや不妊治療をしている人同士の懇親会を開き、更には日本では許可されていない治療法の認可の為に署名活動を行っています。

 時間と体力を費やす

不妊治療は女性の生理周期に合わせて来院日が決まります。一周期(約1カ月)に最低1~3回は病院に行き、治療の内容によっては毎日のように病院に行かなくてはならない時期も出てきます。また、人気のクリニックに行こうと思えば自宅から遠方に時間をかけて行き、何時間も待ち時間があることもあります。来院日も数日前に突然決まることも少なくなく、時間がかかるだけでなくスケジュール調整も大変です。

特に仕事をしている女性は職場の理解が欠かせず、理解してもらうには「伝える」必要があります。日頃の仕事を誠実に行い、治療にかける思いが伝われば少しずつ理解してもらえるのではないでしょうか。

またホルモン剤などを使うことで、副作用に悩まされることもあります。治療方法は病院によってさまざまですので、勇気が要ることではありますが、治療が「合っていない」と感じたならすぐに転院するのも一つの手です。もし同じ治療法をするのであっても病院を替えることで医師の説明が分かりやすく納得した治療ができる場合もあるかもしれません。病院を選ぶのは私たち患者です。

 

 先の見えないものに大きなお金がかかる

不妊治療には確実に妊娠できるウルトラCはありません。まさに奇跡の連続でできる命なのです。不妊治療をする夫婦に医師から伝えられるのはこれまでの実績に基づいた確率です。その確率論のなかで治療を選び治療費を払っていくことになります。

治療内容は主に4つの方法があり、高度な医療になるほどその確率は上がりますが、料金もズシリと重くなります。最も高度な体外受精(顕微授精)だと30万円~60万円程度で、ある病院では100万円かかると言われました。治療費はほぼ自由診療で、病院によって料金が異なります。

1度だけだと分かっていたら高額な費用をかけられても、いつまで治療が必要になるか分からなければ計画も立てられず、先の見えない不安ばかりが襲ってきます。

この不安はお金だけでなく、不妊治療に共通して感じるものかもしれません。いつ子どもを授かるか、いつまで治療を続けるか、将来は知り得ませんので…。またその間、不妊治療による辛い気持ちも続くことになります。しかし、実はその見えない将来のなかでも、一つ一つ落ち着いて整理すると「何が不安なのか、何が辛いのか」が分かり、少しずつ気持ちが楽になることがあります。

不妊治療は辛いこともあります。私自身も不妊治療を行い、見えないゴールに肩を落とす日があります。しかし多くの人の支えと希望があって前に進めるものだとも思います。

私は不妊治療を経験するFPとして、不妊治療のお金に関する今日の不安を減らし、明日に向かって少しでも前向きに進むことのできる情報をお伝えしていきたいと思っています。

 

今日を楽しくするファイナンシャルプランナー
松原 季恵