「在宅医療」と保険

こんにちは~
ファイナンシャルプランナーの松原 季恵です。

今日もたのしいですね(^O^)/

最近暖かくなって桜も咲いてきましたね♪

そんななか、昨日はSBI生命さんの「在宅医療&新商品開発秘話」セミナーに行きました。
SBI
考えさせられることも多かったので、今日はそのお話をさせてくださいね。

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今回のご案内があった新商品は、
今までの医療保険に合った入院・手術、先進医療や通院だけでなく、
「在宅医療」も保障の対象にした終身医療保険です。

在宅医療とは、あまり聞きなれない方もいると思いますが、
通院が困難な患者さんに対して、医師や看護師、リハビリ従事者などが
ご自宅または施設に訪問して提供する医療サービスのことです。

例えば、認知症や脳血管疾患、神経難病や悪性腫瘍末期の患者さんなどが利用されます。

通院でもなく、入院でもない、もう一つの診療方法とでも言いましょうか。
いま、この在宅医療を受ける患者数が増え、15万人以上になっているそうです。

その理由の一つに、国策として在宅医療を進めていることがあります。
ちょうど明日から始まる診療報酬改定の基本方針のなかで、
重点課題として在宅医療や地域医療が挙げられています。

例えば、
・在宅医療の方が診療報酬を評価
・医療依存度の高い患者の診療と慢性的な患者の診療を区分して、依存度の高い患者の診療を評価
・看取りや重症度の高い患者の実績を評価
などを掲げています。

国が在宅医療を進める理由は2つあり、
1つは最期を自宅で迎えたいと思う人が多くいること(H24年度54.6%)
もう1つは国の社会保障費を抑えたいことがあるそうです。

しかし、在宅医療を進めることで、本当に医療費は抑えられるのでしょうか。疑問に感じています。

確かに入院に比べると、在宅医療の方がその時の医療費は少なく済むかもしれません。
ただ、置き去りにされた慢性の患者さんの治療はどうなるの?予防しておけば進行しなかった病気が悪化して余計医療費がかかるということはないのでしょうか。
また在宅医療だと、それだけの医者も看護師も必要でしょう。また看病する家族の負担も増えるのではないでしょうか。
さらに、地域医療格差があるなかで、地域限定の医療を推し進めることになれば、十分な治療を受けられない患者さんが出てくるのではないでしょうか…

なんだか疑問がわんさか浮かんできました。
「キュア」から「ケア」へと表現して、病気との「共存」を求める考えのようですが、
あるセミナー講師が「平均寿命はこれ以上上がりませんよ」と言っていたあの言葉に繋がるように思いました。

皆さんはこの国策をどう思いますか。

1つ付け加えると、在宅医療が悪いと言っているのではありません。
患者の選択肢の1つとしてありがたい手段だと思います。
ただ、それを国策にすることになんだか不安を感じているのです。

さて、このような政策による医療事情が背景にあるなかで開発されたのが、
今回の終身医療保険「も。」だったんですね。

主契約に終身の入院・手術の保障があり、特約として退院後の通院給付と先進医療、
そして「退院後の在宅医療」もつけられるようになったものです。

在宅医療以外の保障についてはこれまであった医療保険と同じような給付体系で、
「日額×日数」、手術だと「日額×○倍」のようになっています。

在宅医療に関する支払内容は、1か月に1回でも在宅医療で受診した場合に、
入院給付金日額の6倍(上限6万円)を定額で支給されるそうです。
70歳以上になると、その半分に減額されてしまいます。

高額療養費制度により、健康保険対象の診療であれば上限を8万円程度(所得による)に抑えられると考えると、月に6万円程出るというのはおおよそカバーできるものかもしれませんね。

ただ、健康保険対象外の医療関係費がどのくらいかかってくるのか、
また支払限度が36か月と定められており、在宅治療をする患者さんはこれで十分なのか、
これらは人それぞれなので一概に言えませんが、少し心配が残るところではありますね。

とは言え、これから国策として「在宅医療」が進められていくのであれば、理にかなった商品ですよね。
国がカバーしきれない部分を自助努力で備える民間の保険の考え方に則ったものであり、SBI生命さんの研究努力が感じられた商品だと思いました。

医療保険はこのように、医療事情を把握することはとても大事。
どのような病気がどのように治療され、どんな経済的ダメージがあるのか。
その上で、では、自分が病気になった時にどのくらいの備えが必要なのかを考えます。

どの医療保険を選ぶか。
また、医療保険でなく他の手段を選ぶか。
最終的に選ぶのはみなさん自身です。

じっくり一緒に考えてみましょう。

ファイナンシャルプランナー
松原 季恵(まつばら きえ)